志望動機の締めの言葉の書き方 NGパターン別の言い換え例文とセルフチェック

エントリーシートの志望動機を書き終えても、最後をどんな言葉で締めればよいか迷う就活生は少なくありません。「頑張ります」だけで終えると抽象的に見え、「よろしくお願いします」で締めると無難すぎて印象に残らないという指摘もあります。この記事では、締めの言葉に入れるべき要素とNGパターンを言い換え例とあわせて整理し、ESと面接での書き分け方まで解説します。

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就活情報サイトの締めの言葉に関する記述を突き合わせ、NGパターンと言い換えの型を整理しています。

志望動機の締めの言葉とは、何を書けば伝わるのか

エントリーシートの締めの言葉を書くイラスト

志望動機の締めの言葉とは、エントリーシートや履歴書の志望動機を書き終える最後の一文から二文を指します。入社後にどう貢献したいか、どんな成果を目指すかを前向きな言葉で示す部分で、ここが具体的であるほど、それまでに書いた業界研究や自己分析の内容と一貫性のある印象につながります。抽象的な言葉で終えると、本文がどれだけ具体的でも記憶に残りにくくなります。

締めの言葉に入れる3つの要素

締めの言葉に入れる要素は、入社後の貢献内容、実現したい目標、前向きな姿勢の3つに整理できます。すべてを盛り込もうとすると文章が長くなりすぎるため、本文で書いた内容と重なる要素を中心に、1つか2つに絞って一文から二文でまとめるのが実用的です。

  • 入社後にどう貢献したいか(具体的な業務・成果のイメージ)
  • その会社で実現したい目標やありたい姿
  • 前向きな姿勢を示す言葉(不安や謙遜を強調しない)

冒頭の結論とのつながりを意識する

締めの言葉は、志望動機の冒頭で示した結論と矛盾しないようにする必要があります。冒頭で「成長支援に関わりたい」と書いたのに、締めで別の抱負を語ると、一貫性のない文章という印象につながります。書き終えたら、冒頭の一文と締めの一文だけを並べて読み返し、同じ方向を向いているかを確認する習慣をつけると精度が上がります。

💡 ここだけ押さえる

冒頭の結論と締めの言葉が同じ方向を向いているかは、書き終えた直後より、時間を置いてから読み返すほうが客観的に確認しやすくなります。

編集部

締めの言葉だけを単独で考えるのではなく、冒頭の結論とセットで見直すと、一貫性のある志望動機に仕上がりやすくなります。

やりがちなNGパターンと言い換えの型

志望動機の締めの言葉を見直すイラスト

志望動機の締めの言葉でよく見られるNGパターンは、抽象的な言葉だけで終える、無難な挨拶で終える、テンプレートをそのまま使う、条件面を理由にする、本文と矛盾する結論を書くという5つに整理できます。どれも一文だけを見ると自然に読めてしまうため、自分では気づきにくいという共通点があります。書き終えた直後に読み返すだけでは見落としやすいため、次の一覧とあとで示す言い換え表を使って、機械的に一つずつ確認していくことをおすすめします。

NGパターン5つ

5つのNGパターンには共通して、読み手が入社後の具体的なイメージを描けないという弱点があります。次の一覧で、自分が書いた締めの言葉が当てはまっていないかを確認してください。

  • 抽象型 「一生懸命頑張ります」「精一杯努力します」だけで終える
  • 無難型 「よろしくお願いいたします」のみで締める
  • 使い回し型 複数の企業に同じ文面をそのまま使っている
  • 条件型 給与や福利厚生など待遇面を理由の中心にする
  • 矛盾型 冒頭の結論と締めで語る内容がずれている

NGからOKへの言い換え表

抽象的な言葉を、具体的な業務や成果のイメージに言い換えるだけで、締めの言葉の印象は変わります。次の表は、よくあるNG表現と、言い換える際に意識したいポイントをまとめたものです。例文はあくまで型を示すもので、そのまま提出することを勧めるものではありません。

NGパターン言い換えのポイント言い換えの方向性
抽象型頑張る対象と方向性を一つ添える何の経験を、入社後どの業務で活かしたいかを一文で示す
無難型挨拶の前に貢献内容を一文加える貢献の一文を先に置き、挨拶は最後に短く添える
使い回し型志望先固有の事業・部署名を入れるその企業でなければ書けない具体名を一つ入れる
条件型待遇ではなく事業内容を理由にする事業や仕事内容への関心を貢献の言葉に置き換える
矛盾型冒頭の結論と同じ言葉を締めでも使う冒頭の結論のキーワードを締めの一文に戻す
⚠️ 注意したい点

この記事の言い換え例は、あくまで書き方の型を示すためのものです。そのまま使うのではなく、自分の経験や志望先の企業研究の内容に置き換えて使ってください。

編集部

5つのパターンのうち複数に当てはまる場合は、まず一番当てはまり度の高いものから直すと効率的です。

ESの書面と面接の口頭で締め方を変える

面接で志望動機を話す場面のイラスト

ESの書面と面接の口頭では、同じ締めの言葉でも適した形が異なります。書面で「よろしくお願いいたします」のみで終えると単調な印象になりやすい一方、面接では話の締めくくりとして口頭で添える分には不自然ではありません。書き言葉と話し言葉の役割の違いを踏まえて使い分けると、場面に合った締め方になります。ES用に書いた文章をそのまま面接で読み上げると硬い印象になるため、話し言葉として言い直す準備もあわせて必要です。

ES(書面)での締めの言葉

ESや履歴書のような書面では、文字数に限りがある中で挨拶だけに一文を使うと、貢献内容や目標を伝える分量が削られてしまいます。挨拶の定型句は最小限にとどめ、入社後の貢献や目標を具体的に書く分量を優先したほうが、限られた文字数を有効に使えます。

面接で口頭で話すときの締め方

面接で志望動機を話す場合は、最後に「よろしくお願いいたします」と一言添えても不自然ではなく、話の区切りとして自然に聞こえます。ただし締めの内容そのものが抽象的なままでは書面と同じ課題が残るため、貢献内容や目標を一文で話してから挨拶を添える順番を意識すると、口頭でも印象に残りやすくなります。

編集部

「よろしくお願いします」自体がNGなのではなく、それだけで締めの内容を済ませてしまうことが印象を薄くする原因です。

職種・業界別の締めの言葉の型

職種ごとに志望動機の締めを考えるイラスト

締めの言葉で語る貢献の中身は、志望する職種によって具体性の出し方が変わります。対人での成果が分かりやすい職種と、正確性や提案力が評価されやすい職種とでは、同じ「貢献したい」でも言葉の選び方が異なります。次の例はあくまで型を示すもので、そのまま提出することを勧めるものではありません。自分の経験や志望先の事業内容に置き換えて、具体的な言葉に組み立て直してください。

対人・営業系職種の締めの言葉の型

対人や営業系の職種では、相手との関わりの中でどう成果を出したいかを具体的に書くと、締めの言葉に説得力が増します。「アルバイトで培った傾聴力を活かし、貴社の営業として顧客の課題を丁寧に汲み取りながら成果を出したい」のように、経験と職種で求められる力を結びつける形が一つの型です。傾聴力や提案力といった言葉だけで終わらせず、どんな場面で培った力なのかを一言添えると具体性が増します。

事務・企画系職種の締めの言葉の型

事務や企画系の職種では、成果が数字に直結しにくい強みを具体的な行動として言い換えると伝わりやすくなります。「サークルの会計で培った確認作業の徹底を活かし、貴社の事務として正確な業務遂行に貢献したい」のように、経験の中の具体的な行動を挙げる形が一つの型です。抽象的な「丁寧さ」ではなく、何を確認していたのかという行動レベルまで具体化すると伝わりやすくなります。

職種名を入れ替えるだけで成立してしまう一文は、どの企業にも出せる使い回しに見えやすくなります。自分の経験や、その企業でしか得られない情報を一つでも入れることを意識してください。

  • 「貴社の一員として」だけで具体性が伴わない言い回し
  • 職種名を入れ替えるだけで成立してしまう汎用的な一文
  • 自分の希望だけを述べ、会社側にとっての利点が書かれていない一文

書き終えたあとのセルフチェック表

締めの言葉をチェックリストで見直すイラスト

締めの言葉を書き終えたら、具体性、一貫性、前向きさという3つの軸で見直すと、NGパターンに当てはまっていないかを客観的に確認できます。感覚だけで「良さそう」と判断するのではなく、軸ごとに一つずつ照らし合わせる作業を挟むと見落としが減ります。1人で判断しにくいときは、大学のキャリアセンターや友人に読んでもらい、軸ごとの印象を聞くのも有効です。

3つの軸でセルフチェックする

3つの軸はそれぞれ独立していますが、どれか1つでも欠けると締めの言葉全体の印象が弱くなります。次の表を使って、自分の締めの言葉がどの軸で弱いかを確認してください。すべての軸を満点にする必要はなく、明らかに弱い軸を優先して直すだけでも印象は変わります。

軸チェック項目当てはまる場合の直し方
具体性貢献内容や目標が固有名詞・数字を伴っているか本文中の経験や企業研究の内容を一つ拾って添える
一貫性冒頭の結論と同じ方向を向いているか冒頭の結論のキーワードを締めの一文に戻す
前向きさ不安や謙遜の言葉で終えていないか不安を示す言葉を貢献や目標の言葉に置き換える

チェックで引っかかったときの直し方

チェックで引っかかった箇所は、その場で言葉を足すのではなく、志望動機の本文に戻って該当するエピソードや企業研究の内容を探し直すと、無理のない形で具体化できます。付け足す言葉を探すのではなく、本文にすでにある材料を締めの言葉に反映させる意識で直すと、全体の一貫性も保ちやすくなります。材料が見つからない場合は、締めではなく本文側の情報量が不足しているサインとして受け止めてください。

  • 具体性が弱い場合は、本文中の経験や数字を一つ拾って添える
  • 一貫性が弱い場合は、冒頭の結論を書き直すか締めを結論に合わせる
  • 前向きさが弱い場合は、不安や謙遜の言葉を貢献の言葉に置き換える
編集部

3つの軸を一度に直そうとすると時間がかかります。最も弱い軸から1つずつ直すほうが効率的です。

締めの言葉に使う文字数の目安

書類を整理しながら文字数を確認するイラスト

志望動機全体の文字数は、指定がなければ200字から400字程度が目安とされ、そのうち締めの言葉に使える分量は限られます。文字数指定がある場合はそちらに従うことが前提ですが、指定がない場合の感覚をつかんでおくと、書きすぎて締めの言葉が本文を圧迫する事態を防げます。企業によって指定文字数の幅が大きいため、応募先ごとに配分を調整する意識も必要です。

志望動機全体の文字数の目安

志望動機全体は、200字程度なら結論と根拠を絞った簡潔な形、300字から400字程度なら結論・根拠・締めの言葉をバランスよく含めた形が目安とされています。文字数が短いほど、締めの言葉に使える分量も比例して短くなります。

締めの言葉に配分する文字数

締めの言葉に使う分量は、全体の1割から2割程度、文字数にして20字から60字程度を目安にすると、本文の分量を圧迫しません。無理に長く書こうとせず、貢献内容か目標のどちらか一つに絞って一文でまとめるほうが、読みやすい締めになります。

全体の目安文字数締めに配分する目安書ける内容の目安
200字程度20字から30字程度貢献内容か目標のどちらか一方を一言
300字から400字程度40字から60字程度貢献内容と目標を一文ずつ、または一文にまとめて
500字以上60字から80字程度貢献内容・目標に加え、将来的な展望まで

よくある質問

「頑張ります」を使ってはいけませんか

「頑張ります」という言葉自体が禁止されているわけではありません。問題になるのは、それだけで締めの言葉を終えてしまい、何をどう頑張るのかが具体的に示されていない状態です。「◯◯の経験を活かし、入社後は△△の業務で成果を出せるよう努力したい」のように、頑張る対象や方向性を添えれば、前向きな言葉として活かせます。語尾だけを変えるのではなく、頑張る中身を一つ具体化することを意識してください。

「よろしくお願いします」で締めてもよいですか

面接で口頭に添える分には不自然ではありませんが、ESや履歴書のような書面で、締めの言葉全体を「よろしくお願いいたします」だけで済ませると、他の応募者と同じ印象になりやすいとされています。書面では、貢献内容や目標を一文添えたうえで、必要であれば最後に挨拶を続ける形が無難です。挨拶自体を削る必要はなく、あくまで挨拶だけで締めを終わらせないことが重要です。

例文をそのまま使っても大丈夫ですか

この記事に限らず、就活サイトに載っている例文をそのまま提出することは避けたほうが安全です。採用担当者は多くの志望動機を読んでおり、テンプレートの使い回しは見抜かれやすいと指摘されています。例文は文の型として参考にし、自分の経験や志望先の企業研究の内容に置き換えて使ってください。複数の企業に同じ文面を使い回す場合も、企業名や事業名の部分だけでなく、貢献内容の中身まで書き換える必要があります。

締めの言葉だけ後から直しても効果はありますか

締めの言葉だけを直しても、冒頭の結論や本文の内容と矛盾していれば、一貫性のなさが目立ってしまいます。締めの言葉を見直すときは、冒頭の結論と本文のエピソードも一緒に読み返し、全体として同じ方向を向いているかを確認してから修正すると効果が出やすくなります。時間を空けて読み返すと、書いた直後には気づかなかったずれに気づきやすくなります。

まとめ

志望動機の締めの言葉は、入社後の貢献内容や目標を前向きな言葉で示す部分です。抽象型・無難型・使い回し型・条件型・矛盾型という5つのNGパターンを避け、具体性・一貫性・前向きさの3つの軸でセルフチェックすると、印象に残る締めに近づきます。一文だけの短い部分だからこそ、書き終えたあとの見直しに時間をかける価値があります。

ESの書面と面接の口頭では適した締め方が異なるため、場面に応じて使い分けることも意識してください。志望動機の深掘り質問や企業研究のやり方もあわせて確認しておくと、締めの言葉に書く貢献内容の説得力が増します。準備の進め方に迷ったときは就活エディットの記事一覧も参考にしてください。

  • 締めの言葉には貢献内容・目標・前向きな姿勢のいずれかを具体的に書く
  • 抽象型・無難型・使い回し型・条件型・矛盾型の5つのNGパターンを避ける
  • ESの書面と面接の口頭で、締め方を使い分ける
  • 具体性・一貫性・前向きさの3つの軸でセルフチェックする
  • 文字数指定がなければ、締めに使う分量は全体の1割から2割程度を目安にする
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